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Proposal

学生成績管理システム
構築に関するご提案

2026年8月6日 ヒアリング内容にもとづく

宛先
京都府立医科大学 附属病院 教育センター 佐和 育治 様
差出人
ピースフラットシステム株式会社 金谷 紀志 / 関川
作成日
2026年8月7日
提出予定
2026年8月13日(水)

エグゼクティブサマリ

御学の課題認識

御学では、以下の課題を認識されていると理解しております。

2-1. 成績データが「試験の数だけ」分散している

医学科100名×6学年、看護学科80名×4学年の計約920名に対し、試験1件ごとにExcelファイルが作成されています。1学年あたり約30科目、複数学年で並行して試験が実施されるため、年間で扱うExcelは膨大な数にのぼります。臨床実習では5年次100名が10名グループで30診療科をローテーションし、評定表だけで年間9,000枚規模が発生しています。

2-2. 属人化とデータ保全のリスク

2-3. 入力ミスが合否に直結する

「ずっと入力していて1行ずれ、合格者が不合格になる」というリスクを、現状は時間をかけた目視確認で防いでおられます。これは本来、システムが担うべきチェックです。

2-4. 業界動向

全国の大学では教務システムのクラウド移行が進んでいますが、医科大学・単科大学は学年制・進級判定・臨床実習評価という固有の運用を持つため、汎用パッケージが適合しにくい領域です。海外にはオープンソースの選択肢がありますが、日本語化・進級判定への非対応・改修の困難さから、実運用に耐えないケースが多いのが実情です。この点は佐和様ご自身がお調べになったとおりと存じます。

この領域では「既存パッケージの改修」よりも「スクラッチ開発」の方が、結果として改修が容易で総コストが下がります。御学の学則変更(毎学年留年制への移行など)にも柔軟に追随できます。

ご提案内容

3-1. ソリューション概要

クラウド型 学生成績管理システムをスクラッチで構築いたします。

領域機能
成績入力現行Excelのアップロード取込/ブラウザからの直接入力/下書き保存
検証点数の範囲外・空欄・重複・学籍番号の不一致を登録前に検出
判定合否・評語(秀優良可不可)の自動判定/GPA自動計算/単位認定
進級判定判定基準に沿った一括判定(進級/再履修あり進級/留年)・判定会議用の出力
帳票成績証明書・単位修得証明書・GPA証明書/現行様式のままExcel出力
権限教員(自科目のみ)/教育支援課/教育センター/スーパー管理者/学長 の階層制御
保全毎日の自動バックアップ(30世代)/2リージョン冗長化/全操作の監査ログ

3-2. Before → After

現在導入後
教員の入力私物PCのExcel → USBで提出ブラウザから入力/Excelをアップロード
提出物Excel+印刷物+USBクラウド上で完結(USB・紙は不要)
ミス検出目視で時間をかけて確認登録前に自動検出・該当行を提示
集計担当PC1台に集約全学横断でリアルタイム集計
評定表年間9,000枚を回収・転記電子提出/未入力欄は標準評定を自動適用
証明書発行都度、手作業で作成個別・6学年一括をワンクリックで発行
データ保全自主管理サーバー・個人PCクラウド冗長化+自動バックアップ

3-3. デモ画面(実際に操作できます)

2つのプラン

ご予算の議論が運営委員会で行われるとのことでしたので、段階的に判断いただける2案をご用意しました。

Plan A

標準構成

まずは確実に効かせる

佐和様が「最低限これが欲しい」とおっしゃった範囲に絞った構成です。

  • 成績の取込・入力・検証
  • 科目別/学生別の成績一覧・成績カルテ
  • GPA計算・単位認定・進級判定
  • 証明書・Excel帳票の出力
  • 権限管理・バックアップ・監査ログ

Plan B

フル機能

将来像まで含める

プランAに加えて、次の機能を実装します。

  • BIダッシュボード — 学年別平均点推移・科目別合格率・GPA分布の可視化
  • AI学修分析 — 成績・出席・実習評定を横断し、進級リスクの高い学生を早期検知
  • 臨床実習ローテーション管理 — 30診療科×10グループの進捗管理、指導医のスマホからの評定入力
  • 出席管理 — ICカード(学生証タッチ)連携による出席率の自動集計
  • 外部連携 — Google Workspace(kpu-m.ac.jp)のOAuthによるシングルサインオン、Moodle連携
  • 名簿の一括登録強化 — 氏名の読み仮名を自動補完し、メールアドレスの重複を事前検出。1件のエラーで登録全体が止まりません
  • 学生マイページ — 学生が自分の成績・単位・GPAを閲覧

Moodleの一括登録で、読み仮名が原因で2時間を要したというお話を伺いました。プランBではこの工程を8秒に短縮する設計としています。

類似事例

事例1|大手警備会社(営業部20名規模)/Excel分散管理からの脱却

御学とは「個々人のExcelに情報が閉じている」という構造が共通しています。本ご提案でもモック先行のアプローチを採用しています。

事例2|宿泊業向けSaaS開発企業/段階開発による予算内着地

御学でも、プランA(Phase 1)→ プランB(Phase 2)の段階導入により、初年度予算に収めながら将来像へ拡張する進め方が可能です。

スケジュール・体制

フェーズ期間の目安内容
要件定義1.5〜2か月現行ワークフローの棚卸し、Excel様式の分析、権限設計
設計・開発4〜5か月画面・DB設計、開発、単体/結合テスト
移行・受入1〜1.5か月過去データの移行、教員向け操作説明、受入テスト
稼働年度切り替え(4月)に合わせた稼働を推奨

概算費用

以下は現時点のヒアリングにもとづく概算レンジです。正式なお見積りは要件定義の完了後にご提出いたします。

プランA(標準構成)プランB(フル機能)
初期構築費450万円 〜 650万円1,000万円 〜 1,300万円
月額運用費8万円 〜 12万円15万円 〜 25万円
含まれるものクラウド利用料、保守、バックアップ、問い合わせ対応左記+AI分析基盤、外部連携の保守

オンプレミスとの比較

オンプレミス(学内サーバー)クラウド(本ご提案)
初期費用サーバー機器・OSライセンス・構築費が別途必要機器投資が不要
保守学内での自主管理・障害対応弊社が対応(24時間監視)
更新5年ごとの機器更新に再投資更新費用なし
データ保全単一拠点・バックアップは自前運用2リージョン冗長化・自動バックアップ
5年総コスト機器更新分を含めると割高費用対効果で優位

「大学のサーバーは不安定で自主管理」というご懸念に対して、クラウドは初期投資・保守負担・データ保全のいずれの面でも優位です。詳細な比較表は別紙にてご提出いたします。

ネクストステップ

時期アクション担当
8月13日(水)までクラウド/オンプレのコスト比較資料・概算費用をご提出弊社
8月中旬教育企画・教育支援課様への現行ワークフローのヒアリング御学
8月19日(水)13:00〜15:00第2回お打ち合わせ(オンライン)/モックを用いた要件確認・費用感のすり合わせ双方
9月以降運営委員会でのご審議に向けた資料のご支援弊社

次回は、教育支援課ご担当・教育センターの先生方にもご同席いただき、現行ワークフローを踏まえた要件の具体化を進められればと存じます。